小さな日常の切り取り タコ師匠のバイク史:その19

マッハに涙のお別れをした翌週。

僕は寒い中、何故かマッハのやたら滑るシートの後ろに乗り、必死でオカン弟にしがみついていた。

そう、正月休みでオカンの実家に薮いりで帰省中。

オカン方の爺さん、婆さん、オカン弟、オカン兄、オカン妹にお年玉を貰い、花札で勝ちまくり(賭博行為は違法です)、お年玉が4倍になりました。

そのお金で京都金杯!ではなく、小1から習い始めた書道の書き初めに向かうのでした。

筆と文鎮だけ持って行けば向こうに墨も下敷きもあると聞いてたので筆と文鎮だけポケットに入れて…

マッハのエンジンの近くで手を暖めていざ、書道の聖地へ。

名札みたいなんをつけて書き終えた紙にひっつけます。

『もち』

墨をベタベタにつけた太いのと細い2本の筆。臆することなくズボンのポケットに入れて帰途につきます。

花札で儲けたお金で屋台のたこ焼きを買い漁り帰りました。

帰るなりオカンがぶちキレモード。

ズボンのポケットからマッハのオイル!?と思ったら墨汁やんか!

2つ歳上の従兄弟が近くに住んでますが、この子は僕よりも少し小さいのです。

2年も早く生まれたんやから大きなってやと思いつつ、僕のボロボロにした服を着なければならないこの歳上の従兄弟が少し気の毒でしたが。

近くのイズミヤが開いてるからズボン買いに行こう!となり、せっかく稼いだ金をズボンに使うのは高くもったいないので、ズボンを買わずに黒いタイツを買いました。

黒いタイツ、カッコ良すぎてシビレます。タイガーマスクのタイツみたいです。

tigar

これにゴム長を履けば、トレーニング中の伊達直人ですから。