さよならマッハ3 タコ師匠のバイク史:その18

◼バイバイ、マッハ◼

mach3
爺さんと親父が2度と行きたくないハワイと交換に、マッハを養子に出したのでした。

だいたいやな、200㎞/h出えへん癖にマッハとかな…
油飛び散るし…

寂しそうに爺さんがマッハを諦めるように悪口を言いながら、ピカピカに磨いています。

4発のZ1や2は220㎞/hぐらいマークしていましたから。

加速が恐ろしく速いのですが、直進安定性などは皆無で、まっすぐ走らないのですから、キチガイマッハと呼ばれていたのも納得です。

ダットサンの後ろにマッハを積み、隣街のオカンの実家に向かいました。

YAMAHAの変なアメリカンに乗るオカン弟は寒い中、外でまっていました。

結婚の祝儀袋と九州旅行の旅のしおりを渡した後、マッハを下ろしてエンジンをかけ、夜分にも関わらず家の回り一周した爺さんの目には涙が浮かんでいた。

◼バイバイ、マッハ◼

オカンの弟は何度も何度も姿が見えなくなるまで頭を下げていました。

僕も何か寂しくなり帰りの車の中、涙してしまいました。