マッハスリーの加速は恐怖を超えて タコ師匠のバイク史:その8

マッハスリーの登録が運動会の翌日(月曜日)に終了し、保育所から帰宅すると低回転で、マッハスリーのアクセルを吹かしてる爺さんが庭で僕を待っていました。

onijiji

『後ろ乗れ。道場までこれで行こ。』

白煙を吐き出し唸るカン高い音が爺さんの、目を血走らせます。

少年ライダー隊のヘルメットをかぶり、マッハの後ろに飛び乗ります。

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ビィィィビィィィビィィィン

軽くアクセルを開けただけで凄い加速!

無茶苦茶速い!

暴れるフロントを力でねじ伏せて乗るマッハスリーは、2スト好きにはたまらないらしいですが、後ろで乗ってる立場では怖いだけです。

道場での稽古が始まる時間まで遠回りしながら、白煙を撒き散らして国道を走りました。

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遅くに帰ってきた叔父さんも、マッハでちょこちょこ国道を白煙撒き散らして走ってたみたいです。

肝心のうちの親父ですが、身長は相撲取り合格者なのに足が短く、体重で車体を沈めても地面に足の爪先すら着きません。

故に、叔父さんが短足の犬、ダックスフンドの絵が描いてあるダックスを買うように勧めたら、足が着いたってマンガみたいな、かなりゴマメなライダーなのです。

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親父も僕もマッハは爺さんの背中でしか体感できませんでしたが、忘れられない一台ですね。