格闘センスとその片鱗 タコ師匠のバイク史:その6

モンキーが我が家に来たものの、

◼学校行くまでは乗ったらアカン◼

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と言う謎の理由にてガレージの中でモンキーのセンタースタンドを立てて股がり、口でブゥーンブゥーンと声を出す毎日が続いたのです。

何故か毎日置場所が少しずつ変わり、違うミラーが付いてたりハンドルバーが交換されてたり。

しまいにはライト、ウインカー、マフラー、シート、エンジン、キャブ、エアクリーナー、サスペンションまで装着されたり交換されていました。

荷台にはクワやスコップを引っ掛けるスティが溶接されてたり。

幼稚園に行ってる間にお爺さんが日常の脚として、畑や友達の家に行くのに乗り回してたのです。

家から3㎞に満たない距離の間口の狭い友達の家の玄関先や、畑の入口にZ750RS で行くのはめんどくさい。

これは便利なものが来たと自転車のように乗り回してたのです。

僕の大切なモンキーを。

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何で僕だけモンキーに乗ったらアカンの?
(答・免許証ないから)

爺さん

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『まだ足着かへんやろ? 足着かなコケるやろ。 コケたら車にヒカれて死ぬ。 せやから足つく迄は乗るな。』

あと、早く背が伸びるようにと、基礎的な体力をつける為に毎日の鉄棒と、爺さんの柔教室に強制参加するようになりました。

ボロボロの牛小屋の跡を改装して開いた道場には、剣道、柔道、合気道、居合い切り、弓道の先生がいます。

軍人気質の爺さんが教える柔道なんて、暴力的で野蛮な格闘技でしょ

と感じたあなた、正解!

教える人により、格闘技かスポーツかが変わります。
何故ならどちらも心得から教えるからです。

柔(やわら)とは?

柔(じゅう)よく剛(ごう)を征す。

つまり小さい体格の者が、デカイ体格の人を投げ飛ばす事が出来るのが柔道であり、路上のケンカや古きは戦に勝つのが柔術であると。

子供の頃なのでよくわかりませんでしたが、

◼そら猪木も倒せるって事やな◼

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警察からの圧力でサイクロン号に乗るなと言うて、自分勝手にたち振る舞う親父が熱狂的に好きなアントニオ猪木。

タコは自然と猪木の敵対するアリやタイガージェットシンを応援する訳です。

アームブリーカーでシンの腕を折った猪木。

こら、性根入れて稽古せな猪木のアゴだけで倒されんぞ!

先生が実の爺さんと言っても、特別扱いしてくれるような人物ではありません。

習いに来ている小学生の近所のお兄ちゃんたちの世話、道場の雑巾がけ、道場の前の雑草ムシリをやりながら近所の人たちに挨拶したり。

稽古はひたすら受け身の練習のみ。毎回習いに来ている小学生の練習台です。

こんな鬼のような爺さんですが道場に行った日はこっそりサイクロン号に乗らせてくれました。

そして秋・・・稲刈り前のお楽しみと言えば、叔父さんの勤める会社の運動会!

数え年ですが五歳なので出場出来るのです。

広大な野球場とサッカー場。

会社が田舎にある利点を生かして購入したらしいです。

社長が爺さんの親友なので、テントの下で椅子やテーブルも用意してもらいVIP待遇ですが、今回もうちの家族はトラックでの参加です。

家族対抗綱引き合戦、家族対抗リレー、家族対抗借り物競争、家族対抗騎馬戦。他にも相撲好きな社長企画でトーナメント式相撲大会や腕相撲大会

叔父さん・・結婚して家族に目覚めましたね。

小学生低学年迄が参加出来る徒競走、そしてグランドの回りのコンクリート部分をコースに見立てたポケバイレース。

綱引き合戦、実はうちの親父は若かりし頃相撲取りでした。

アンコ型の力任せの相撲で、すぐ挫折して部屋から逃げたチキンですが、素人相手しかも製薬会社のサラリーマン相手ではかなり強い。

鬼の爺さん、バスケやソフトボールでキャッチャーしてたオカン、七霧の衆(花の慶二参照)みたいな左腕の叔父さん、ウェイトリフティング国体選手だったオカンの弟、後のゲートボール団体で日本一に輝いてるオカン方の爺さん。

タコは綱を握るスペースすらなく、声出してるだけで、全て秒殺にて優勝。

餅つき機ゲット!

続けて相撲大会。

低学年迄の子供の部。

タコは2月生まれながら、同年代より頭1つデカイ子供でした。

たかが運動会の相撲なので、ズボンの上からマワシを締めるスタイルでした。

柔術習ってはいるものの、投げ技や相撲のルールすら知らないタコ。

しかし張り手一発で、相手は戦意喪失して土俵を割るのです。

歳上だらけのトーナメントですが、勝ち続けていよいよ決勝戦!

決勝で当たったのが社長の孫。

二つ歳上らしいですが将来的には↓

◼猪木を倒す男◼

四角いジャングルに上がる前に、丸い土俵の上で敗けてる場合ではありません。

まだ誰にも試してない必殺技を使おう!

道場では小学生に投げられるだけで、投げられないように河津掛けで抵抗するぐらいしか実戦経験なし。

近所の同年代や歳上は、土佐犬連れているヤバい奴として見ているのでモメたりケンカになる事すらありませんでした。

しかし僕には対猪木用の必殺技がいくつかあったのです。

道場の木の板に向かって練習していた必殺技は

◼頭(あたま)パンチ◼

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・・・解説するとただの頭突きです。

もちろん柔術の技の名前ではありません。

◼回転ぐるぐるキック◼

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・・・相撲には使えませんね。

解説するとローリングソバットですね。

◼ライダーキック◼

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コーナー最上部から飛んでライダーキックする技、土俵にコーナー最上部はありませんでした。

よし、頭パンチで倒す‼

ハッケヨイノコッタ

ダッシュで頭パンチを食らわせた僕を、捕まえようとする社長の孫。

しかし彼の鼻からは血が流れていたのです。

未来の跡取り。

回りの大人がピリピリしだしたのが、子供ながらに感じました。

感じながらも空気なんか読まないのが僕。

社長が活を入れて叫ぶ。

『負けんな!』

うちの爺さんが叫ぶ

『今や!顔に行け!』

もう一度

◼頭パンチ◼

に行こうとしたら、社長の孫はもう土俵の外に逃げていました。

松阪牛肉ゲット!

鼻血出していた社長の孫に大丈夫?

ケガさせてごめんねと言いに行って席に戻ると、大人の部では親父と爺さんが親子で決勝の相撲していました。

当時の推定年齢は親父29~31歳、爺さんが59~61歳
昔は数え年でカウントしていたので、2歳ぐらいの誤差が出ます。

親父が体重★★★★★
爺さんが技★★★★★

どちらが勝っても米1年分(うちの家から購入して貰いました)と松阪牛がうちの家族に入るのです。

大外刈で爺さんが勝ってました。

腕相撲大会は親父が親子対決を征して、またまた米1年分ゲット!

借り物競争は他の家族連れが優勝。

騎馬戦では馬役の足並が合わず転倒。

ハワイ旅行はゲットならず。

 

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