仮面ライダーサイクロン号 タコ師匠のバイク史:その3

当時のタコ家には爺さんが乗ってる

Z750RS (通称Z2)

z2

親父のダックス70

dax_r

叔父さんのCB の大型なバイク(形式不明)

cb750_r

2サイクルのオフロード(メーカー、形式不明)

offroad

が馬小屋の二つをガレージに改造した中に並んでおりました。

自分も乗りたい、運転したい!

しかしそのサイクロン号、誰の物なのかすら不明です。

puffer-20

雨が降って来たので牛小屋の軒下にサイクロン号をしまい、ほっておくしかないのです。

その日の夜、叔父さんが帰宅し夜食のチキンラーメンをすすりながら言いました

誕生日やろ?

お前は4つなったんやから仮面ライダーより強く、怪獣より悪い奴らが来たら退治せなあかん。

サイクロン乗って悪い奴らと戦え!

サイクロン号は叔父さんからの誕生日プレゼントだったのです。

マフラーが左右3本ずつの計6本出しでリアルなカウルと塗装仕上げ。

これ高いんやろなぁぁ・・。

ありがとー!

コマ付き自転車はおろか、3輪車さえ乗った事がないタコ。

雨なので屋根のある工場の中で乗ってみたら、あっさり30分ぐらいで走る、停まる、曲がるはマスター出来ました。

ダックスよりもうるさい排気音で加速も速い。

このエンジンは川崎重工の2サイクル草刈機のエンジンを利用した叔父さんが、部品をバラバラに買い集めて組み立てたモーターサイクルだったのです。

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今で言うなれば手作りのポケバイですね。

道路交通法も今程うるさくなく、バイクはヘルメット被らないのが普通な時代でした。

爺さんが建築関係者だった縁で現場用ヘルメットはたくさんありました。

それを被り、犬2匹をチェーン無しで走らせ後ろからサイクロン号でついて行く。←道路交通法違反+ヨーロッパでは危険犬種に指定されている土佐闘犬の放し飼い

そして工事中の住宅地を全快で走り親戚おっさんらが工事してる現場でオヤツを貰い、神社で犬と昼寝をして帰るのが4歳の頃の日課でした。

ある日、誕生日でもクリスマスでもないのに自転車が家に届きました。

子供の好きそうなロボットのキャラクターが描いてある自転車で左右にコマが付いてました。

sim

エンジンのポケバイで公道デビューしているタコには、そんな自転車は子供騙しにしか写らず、興味なく触りもせずに工場の階段下の物置小屋にしまわれました。

凶暴な犬を2匹連れて、うるさいポケバイに乗る4歳。

そんな息子の将来を不安に感じた母親が、せめて近所の普通の子供のように乗って欲しいと思い買って来た自転車だったのです。